相模原市議、手話で対話 手話サークル設立

 手話に対する理解を深めようと、相模原市議らが議会内で手話を学ぶ「手話サークル」を設立した。全会派の女性議員が発起人となった超党派で、勉強会を重ねている。

 手話が意思疎通に欠かせない言語であるとの認識に立ち、聴覚障害者が手話を使って社会参加しやすい環境づくりを進める県手話言語条例が4月に施行されたことを受け、福祉に対する視野を広げようと10月に発足した。

 サークルは市議全員が参加可能で、当面、簡単な自己紹介ができるよう手話を学ぶ。聴覚障害者から話を聞く機会を設けることや、点字の勉強会の開催も検討していくという。

 15日開かれた2回目の勉強会には各会派から13人が参加し、手話講師から自己紹介の方法や数字の表現など1時間にわたり指導を受けた。

 サークル代表の大沢洋子副議長(民主・市民クラブ)は、「これまで手話に対する理解が浸透しているとは言えなかった。まず議員が手話を学んで聴覚障害者への理解を深め、広げていきたい」と話した。