手話は共生への道 - 言語と認めて/橿原で法制化訴えイベント

 手話を音声言語と同等の言語と認め、聴覚障害者(ろう者)のコミュニケーションを保障する「手話言語法」制定を目指す県内初のイベント(県聴覚障害者協会主催)が11日、橿原市大久保町の県社会福祉総合センターで開かれた。昨年9月、鳥取県で開催された「第2回全国高校生手話パフォーマンス甲子園」で優勝した県立ろう学校演劇部も出演。約330人が来場し、共生社会への道を一緒に探った。

 日本における手話は大正期以降、「日本語の習得を妨げるもの」とされ、意図的に排除されてきた。ろう教育の現場でも近年まで、健常者の口の動きを読み取る「口話」偏重の時代が続き、ろう者は手話を獲得する権利、手話を活用する権利ともに大きな制限を受けてきた…