「手話は言語」普及へ 羽島市議会 条例案可決

 羽島市議会は3月定例会最終日の22日、手話への理解と広がりを目指すとした「羽島市手で語ろう手話言語条例案」を全会一致で可決した。施行は4月1日。同市によると、同様の条例は、鳥取県や北海道石狩市などで制定されているが、県内では初めて。

 羽島市の条例では、「手話は言語」と位置づけ、市の責務として、手話の普及や利用しやすい環境整備などを求めている。

 同市はこれまで、手話奉仕員養成講座を開いて、職員に手話を学ばせたり、手話通訳者を病院などに派遣したりしているが、条例制定を受け、市福祉課は「市の総合計画に手話の普及を盛り込むなど、支援を広げていきたい」(市福祉課)としている。

 県聴覚障害者協会は、「条例制定をきっかけに、手話に少しでも興味を持ってもらえれば。県や他の市町村にも制定を働きかけていきたい」としている。