「手話言語条例」議員提案で一致

 仙台市議会の全会派でつくる政策担当者会議(座長・安孫子雅浩副議長)は18日、手話によるコミュニケーションへの理解を深める「手話言語条例(仮称)」を議員提案で制定する方針で一致した。実現すれば、同種の条例では東北で郡山市に次いで2番目となる。

 1人会派「維新の党」の提案に他会派が賛同した。今後の各派代表者会議で最終決定した後、当事者からの意見の聞き取りや市との調整に進む。安孫子座長は「条例制定に向けて具体的な作業に入りたい」と述べた。

 聴覚障害者の権利保障をめぐり市議会は2014年10月、「手話言語法」の制定を国に求める意見書を可決した。ことしの6月定例会では本会議の傍聴に手話通訳を導入した。

 手話言語法の制定運動を展開する全日本ろうあ連盟(東京)によると、全国初の手話言語条例は13年10月に鳥取県が制定。同種の条例は18日現在、全国の29の県と市町が制定している。

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