丹波市議会、手話言語条例が成立 来年4月施行へ

 兵庫県丹波市議会は22日、定例会本会議を開き、手話言語条例案など26案件を可決、同意して閉会した。一般会計補正予算案に計上していた篠山市清掃センターの運営負担金については、全額削除する原案訂正をした。

 同補正予算案について、市議会は補正予算特別委員会で同負担金を削除する修正案を可決。これを受けて市は、同負担金約1017万円を除いた補正予算案を提案し直し、全会一致で可決した。

 辻重五郎市長は「(運営負担金の見直しについて)篠山市と前向きに協議を進めたい」と表明。篠山市清掃センターは「担当部署と調整し、今後の対応を検討していく」と話している。

 手話言語条例案の採決では、本会議場に手話通訳者が初めて登場。同案が全会一致で可決されると、丹波ろうあ協会会員らが、両手を上げて手首を振る「手話の拍手」で祝った。条例は来年4月に施行される。

 同協会の古川重己事務局長(62)=丹波市青垣町沢野=は「これからが新たなスタート。手話で話せる社会が当たり前になってほしい」と話した。(藤本淑子)