帯広大谷短大で手話講義 正式科目 1年生48人選択
【音更】帯広市手話言語条例が本年度施行されるなど手話に注目が集まる中、帯広大谷短大で手話が授業の正式科目となり、11日に初の講義が行われた。
手話に関わるイベントに学生が昨年参加するなど関心が高いことから開講した。科目名は「手話の世界」。所属学科に関係なく受講でき、全15回で2単位を認定する。1年生120人中48人が選択する人気で、2クラスに分かれて行う。
講師は聴覚障害者養護老人ホームやすらぎ荘(新得町)の職員伏見景子さんと、帯広ろう者協会手話対策部員の高野涼子さん。初日は簡単なあいさつなどを学んだ。学生は「卵」と「タバコ」など発音が似た言葉を口の動きだけで理解する難しさに驚いていた。
社会福祉科子ども福祉専攻の辻ちひろさん(18)は「耳の聞こえない子供とも意思疎通したいと思って受講しました」。伏見さんは「聴覚障害は見た目だけではわかりにくい。授業を機に、困っているろう者を見たら当たり前に手助けできる人が増えれば」と話していた。(米田真梨子)
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