手話言語条例制定へ 富士見市と三芳町12月議会に提出

 富士見市と三芳町は、手話を普及しコミュニケーションの手段として理解してもらおうと、「手話言語条例案」をそれぞれ12月議会に提出した。成立すると、同様の条例は県内では朝霞市に次いで2、3例目となる。

 両市町は手話通訳の派遣・養成事業をともに行うなど共通の基盤の上で今年5月、共同で同条例制定に向け検討委員会を設立。聴覚障害者や手話サークルの代表、学識経験者ら委員が5回の委員会とシンポジウムなどを開催し、条例案の内容などを検討してきた。

 条例案は両市町とも独自の視点を加えた上、手話が障害者基本法などで言語として認められていることを強調。行政の責務や住民の役割などを明記し、手話に対する理解と普及、環境整備などを進め、すべての人が共に生きる共生社会実現を目指すとしている。